「引っ越し業者は大手を選んでおけば大丈夫かな。。。」
「中小の業者は料金が安いって、ホント?」
こんにちは!単身赴任パパこと“ヒロセユウヤ”です。
実は、、、日本全国には大小合わせて3,000社以上の引っ越し業者があります。
そのため、引っ越し業者を選ぶときは、大手だけでなく、中小の業者も候補に入ってくるのではないでしょうか?
先に結論をお伝えすると、遠距離の引っ越しの方や信頼・安心度で選ぶなら大手を、近距離の引っ越しの方や料金の安さで選ぶなら中小の業者を選ぶのがオススメです。
では、どうしてこのようなことが言えるのか?
このページでは大手と中小の業者の違いや、あなたはどちらの業者を選ぶべきなのかを解説しますね♪
大手と中小の業者の特徴を比べてみた!
まず、大手と中小の定義についてまとめておきますね。
このページにおける「大手業者」とは、全国各地に支店があり、知名度が高い会社のことを指しています。
代表的なのは以下のような業者です。
- サカイ引越センター
- アート引越センター
- 日本通運
- ヤマトホームコンビニエンス
- ハトのマークの引越社
- アリさんマークの引越社
- ハート引越センター
- アーク引越センター
これらの業者は、あなたも一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
一方で、中小の業者というのは、上記の会社以外の業者を指しています。
基本的には、あなたが住んでいる地域に根づいてサービスを提供しており、全国的には知名度が高くない会社のことだと考えていただければOKです。
では、この大手と中小との業者には、引っ越しのサービスでどのような違いがあるのか?
それぞれの特徴をまとめたのが次の表です。
特徴 | 大手の業者 | 中小の業者 | |
---|---|---|---|
料金 | 近距離 | × | ○ |
遠距離 | ○ | × | |
オプションサービス | ○ | × | |
単身パック | ○ | × | |
引っ越しプランの種類 | ○ | × | |
スタッフ研修・教育 | ○ | × | |
補償の充実度 | ○ | × | |
繁忙期の予約のしやすさ | × | ○ |
会社規模によって、ざっくりと上記のような特徴があります。
ちなみに「×」は「悪い or できない」という意味ではなく、「どちらかと言えば劣っている」という意味として理解してもらいたいです。
例えば、近距離の引っ越しでは、基本的に中小規模の業者の方が、料金は安い傾向にありますが、条件次第では大手業者の料金が安いケースもあります。
例えば、単身パックを利用することで、中小よりも大手業者の方が、料金を安く抑えられることもあります。
そのため、一概に「悪い or できない」とは言い切れない部分もあることを知っておいてもらえると嬉しいです。
では、このことを踏まえて、次の章からそれぞれの特徴を詳しく解説しますね。
近距離の引っ越しは中小の方が安い
まず、近距離の引っ越しでは中小規模の業者の方が、料金は安い傾向にあります。
これは中小規模の業者が、近距離の引っ越しを得意としているから。
中小規模の業者は大手業者のように全国に支社があるわけでもなく、かつ大型のトラックも所有していないので、遠距離の引っ越しを得意としていません。
そのため、近距離の引っ越しでしか、中小規模の業者は大手業者に勝てないため、料金を安くしている傾向があるんです。
また大手業者は中小規模の業者よりも、人件費や広告費などが多くかかっているため、全体的に料金が高くなっている傾向が・・・。
例えば、テレビCMを流したり、使い勝手の良い梱包資材を開発したり、研修用の建物を作ったり、コールセンターを用意したりと、様々なことにお金がかかっています。
これらの費用が、料金に上乗せされるため、大手業者の料金は、中小規模の業者よりも料金が高くなっているんです。
実際に、大手の「ヤマトホームコンビニエンス」と、東京都内でサービスを提供している中小規模の「ケーエー引越センター」で、同一区内の引っ越しをしたときの料金は以下の通り。
会社名 | サービス名 | 料金 |
---|---|---|
ヤマトホームコンビニエンス | 単身引越サービス(mini) | 11,000円~ |
ケーエー引越センター | 爆安75プラン | 7,500円 |
このように近距離であれば、中小規模の業者である「ケーエー引越センター」の方が、安い料金で引っ越せます。
もちろん、オプションサービスなどを加えると、大手のヤマトホームコンビニエンスの方が料金を安く抑えられることもあるんですけどね(詳しくは後述します)。
以上のことから、近距離の引っ越しをする方は、大手だけでなく中小規模の業者からも見積もりを取り、料金を比べることをオススメします!
中小規模の業者を探したいときには一括見積もりサービスを利用すると便利です!あなたが知らない業者にも見積もり請求ができるんですよ。
なお、近距離の引っ越しや料金相場については以下のページで詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
遠距離の引っ越しは大手の方が安い
遠距離の引っ越しをするときは、大手業者の方が料金は安い傾向にあります。
これは大手業者が遠距離の引っ越しを得意としているから。
というのも、大手業者は全国各地に支店があるだけでなく、大型のトラックを何台も所有しているからです。
大手業者は大型のトラックを使って、一度に複数人(引っ越しをする人たち)の荷物を同時に運ぶことで、1人あたりのコストを抑えられるようになっています。
この1台の大型トラックで、複数人の荷物を同時に運ぶときの代表的なサービスが「単身パック」です。
単身パックでは決められたサイズのコンテナボックスに荷物を詰めて、他の人の荷物と一緒に運んでくれるので、安い料金で引っ越しができます。
単身パックは一人暮らしの方から、かなり人気があるサービスになっています♪
一方で、中小規模の業者は大型のトラックを持っていないことも多く、一度に複数人の荷物を運べないので、それだけ1人あたりのコストが高くなってしまうんです。
例えば、赤帽はバンや軽トラックしか所有していませんからね。
また中小規模の業者はスタッフの数も少ないため、県外への引っ越しをするとなると、それだけ拘束時間も長くなり、人件費もかかってしまうんです。
このような理由から、中小規模の業者のなかには、そもそも遠距離の引っ越しを受け付けていないところもあるほど。
例えば、先ほど紹介して「エーケー引越センター」や「まつり引越サービス」という業者は首都圏近郊(東京・神奈川・埼玉・千葉など)という限られた範囲内での引っ越ししか受け付けていませんからね。
以上の理由から、遠距離の引っ越しをするときには、中小規模の業者よりも、大手業者を選んだ方が、安い料金で引っ越しができる可能性が高いんですよ♪
オプションサービスは大手の方が安い!
オプションサービスを利用するときも、中小よりも大手業者の方が、安く対応をしてくれることが多いです。
引っ越し業者の代表的なオプションサービスは以下のようなものがあります。
付帯サービス | 料金相場 |
---|---|
荷造り・荷ほどき | 15,000円〜30,000円 |
家具の解体・組み立て | 3,000円〜5,000円 |
エアコンの取り外し | 7,000円〜10,000円 |
エアコンの取り付け | 10,000円〜15,000円 |
全自動洗濯機の取り付け | 3,000〜5,000円 |
ドラム式洗濯機の取り付け | 5,000〜8,000円 |
自動車の輸送 | 30,000~180,000円 |
バイクの輸送 | 30,000~120,000円 |
ペットの輸送 | 5,000~50,000円 |
このようなサービスを、追加で料金を支払うことで利用できるんです。
そして、オプションサービスは大手業者の方が安く利用できます。
理由として、大手業者は自社内でオプションサービスを提供できるだけの人材・道具などが整っていることが多いからです。
一方、中小規模の業者だと自社内で対応できないオプションサービスは外部の専門業者に依頼することになるので、料金が高くなりやすい・・・。
中小の業者のなかには梱包資材の提供や、エレベーターや共有スペースの保護・養生も有料になっているところもありますからね。
このように荷物を運んでもらうだけでなく、荷造りや荷ほどき、電化製品の着脱などをお願いしたい場合には、大手業者を選んだ方が、料金が安くなりやすいことを知っておいてくださいね。
引っ越しプランは大手が圧倒的に充実している
引っ越し業者を利用するときには、荷物を運んでもらうだけの通常プランとは別に、様々なプランが用意されていることもあります。
これらの引っ越しプランは、依頼する人の属性(学生・女性・年配の方など)や、依頼したい内容(荷造りや荷ほどきなど)のことを考えて、作られています。
そして、この引っ越しプランも大手業者の方が充実しているんです。
具体的に大手業者と中小規模の業者の引っ越しプランを比べてみました。
大手業者の引っ越しプラン
サカイ引越センター | ・らくらくコースプレミアム ・らくらくAコース ・らくらくBコース ・らくらくCコース ・せつやくコース ・建て替えコース ・ご一緒便コース ・小口引越便コース |
---|---|
アート引越センター | ・おかませパック 基本コース ・おかませパック ハーフコース ・おかませパック フルコース ・学割パック ・レディースパック ・シニアパック |
中小規模の業者の引っ越しプラン
リライト引越センター | ・単身プラン ・ファミリープラン ・荷造りプラン ・引越しお任せプラン |
---|---|
引っ越しのシード | ・おまかせコース ・らくらくコース ・スタンダードコース ・積み切り |
このように中小規模の業者に用意されているのは、荷物だけを運んでもらう基本プランか、荷造り・荷ほどきまでを行ってくれるプランだけなど限られているところがほとんど。
一方、大手業者には学生向けの「学割パック」や、女性スタッフが作業を行ってくれる「レデュースパック」、他の人の荷物と一緒に運んでくれる「単身パック」や「混載便」などのプランも用意されているんです。
そのため、荷物を運んでもらう以外のサービスや、特典を希望する方は大手業者を選んだ方が、あなたの希望通りの引っ越しをしてもらいやすいと言えますね。
スタッフの研修・教育は大手の方が優れている
スタッフの研修・教育も大手業者の方が充実しています。
そのため、大手業者の作業スタッフは、中小規模の業者のスタッフよりも、安全に荷物を運んでくれる可能性が高いんです。
例えば、サカイ引越しセンターやアート引越センターなどでは、あえて作業をしづらい建物を建てて、そこで荷物の運び方や、建物の保護などの研修・教育を行なっています。
以下の画像はサカイ引越しセンターの研修用の建物です。
参考:http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/professional/education.html
大手業者はこのような建物を利用して研修を行うことで、作業スタッフの質を高めて、安心・安全に荷物を運べるようにしています。
一方で、中小規模の業者では、このような建物を作ってまで研修をすることはないので、スタッフの技術にもばらつきが生じている可能性が高い!
もちろん、引っ越し作業は人が行うことなので、100%ミスをしないということはありません。どれだけ熟練のスタッフでも荷物や部屋を傷つけることはありえます。
ただ、大手業者は研修をしっかり行うことで、中小規模の業者よりもミスが起こる可能性を下げる“努力”をしているとは言えるんです。
ですので、安全に引っ越したいなら、中小よりも大手業者に依頼をした方が、安心して作業を任せられますね。
100%ミスをせずに作業をしてもらえるという保証はありませんが、より安全に引っ越したいなら、大手業者の方が気持ち的に安心ですよ♪
万が一のときの補償・取り決めも大手の方が優れている
万が一、部屋を傷つけたり、荷物を破損・紛失したりしたときにも、大手業者の方がしっかりとした対応・補償をしてくれます。
これは大手業者が「標準引越運送約款」という国土交通省が定めた引っ越しのルールに則って業務を請け負っているからです。
もちろん、中小規模の業者のなかにも、標準引越運送約款に則って業務を請け負っているところはたくさんありますよ。
標準引越運送約款には、引っ越し業務に関する取り決めだけでなく、トラブルが起こった時に、どちらが責任を負うのかということも定められています。
そのため、標準引越運送約款に則って業務を請け負う業者は、あなたが申し込む前に、必ずここに書かれているルールを説明する義務があるんです。
仮に、標準引越運送約款について説明をしなかったり、このルールに従わなかったりした場合には、国土交通省から罰則を与えられるほどの厳しいものになっています。
ですので、万が一トラブルが起こったとしても、必ず大手業者はきちんと決められたルールに則って、損害賠償などをしてくれるので心配する必要がないんです。
一方で、中小規模の業者のなかには、標準引越運送約款ではなく会社独自に定めた「独自約款(独自のルール)」に則って業務を請け負っているところも、稀にあります。
独自に作られたルールになっているので、当然、業者側が有利になるようなものになっているケースも多い・・・。
さらに独自に作られたルールの細かな説明を受けないまま、申し込みをしてしまうと、あなたが大損してしまうこともあるんです。。。まぁ、かなりのレアケースですけどね。
ですので、安心して引っ越しをしたいのであれば、大手業者をはじめ、標準引越運送約款に則って業務を請け負っている業者を選ぶことをオススメしますよ!
以上が、大手と中小規模の業者の特徴の違いになりますので、ぜひ知っておいてくださいね♪
あなたが何を大事にしたいかで業者を選ぼう!
ここまで説明したことを踏まえて、大手と中小規模の業者のどちらを選べば良いのか?
客観的に分析をすると、最初にお伝えしたように・・・
遠距離の引っ越しの方や信頼・安心度で選ぶなら大手を、近距離の引っ越しの方や料金の安さで選ぶなら中小の業者を選ぶことをオススメします!
ただし・・・「近距離だったら、絶対中小規模の業者を選ぶべき!」「安心して引っ越しをするために中小は無視!大手業者を選ぶべき!」などと言い切ることはできません。
というのも、最終的には「あなたが引っ越し業者に何を求めたいか?」が大事だからです。
このページを読まれている方のなかには、料金を重視する方もいれば、安全・信頼性を重視する方もいるはず。
このあなたの大事にしたいポイントに従って業者を決めるのが、一番納得できる引っ越し業者の決め方になるんです!
実際に私も大手業者のサカイ引越センターと、地域の中小規模の業者(名前は忘れてしまいました)から見積もりを取ったことがありました。
その時の料金は中小規模の方が圧倒的に安かったんですが、、、私が選んだのは「サカイ引越センター」でした。
これはサカイ引越センターの方が、料金は高かったものの、作業スタッフの研修がしっかりしていることや、営業担当の印象が良かったから。
自分の大事にしたいポイントに従って業者を決めたので、納得できる引っ越しをすることができましたよ♪
私の場合は、大事な荷物を安心して預けることができるのか?という視点から、料金よりも営業マンとのコミュニケーションの取りやすさが決め手でしたね。
このように引っ越し業者を選ぶときの決め手は、料金だけとは限りません。
最終的には「あなたが大事にしたいポイントは何か?」を考えて、引っ越し業者を決めることをオススメしますよ!
口コミは参考になるようで、参考にならない!?
ちなみに、ネットを調べれば、簡単に引っ越し業者の口コミを探すことができます。
ただ、ネット上で調べられる引っ越し業者の口コミは参考になりそうで、参考にならないことが多いんです・・・。
というのも、口コミの多くが、依頼した人の感情的な意見が多く、作業スタッフとの相性などによって評価が大きく異なるから。
また、依頼した人の当日の気分によっても口コミ(=評価)は変わってしまうため、客観的に業者を判断するための情報としては、参考になりづらいんです。
もし、口コミを参考にするのであれば、多くの共通した意見・クレームがある場合のみ。
共通した意見・クレームなどが多く寄せられている場合は、信憑性も高い口コミと言えるので、参考材料として多少は役立つかもしれませんよ。
ただ、やはり一番大事なのは、自分で各業者を判断すること。
見積もり依頼をしたときの電話対応や、訪問見積もりをしてもらったときの営業担当の受け答えで、信頼できる業者なのかを判断することをオススメしますよ!
まずは複数の業者から見積もりを取るべし!
ここまで解説したように、大手と中小規模の業者にはメリットもデメリットもあるので、必ずしも「こちらにするべき!」とは言い切れません。
最終的に大事なのは、あなたの感覚で業者を判断すること。
そのため、業者を選ぶときには複数の業者に訪問見積もりをしてもらうのがオススメです。
複数の業者に訪問見積もりをしてもらうことで、各社から自社の強みを教えてもらえるだけでなく、営業担当を見て「本当に大事な荷物を預けられるか?」という判断もしやすくなります。
また、訪問見積もりであなたの自宅に訪れる営業担当は、引っ越し当日に荷物を運び出す作業スタッフ(作業リーダー)を兼ねていることも多いですからね。
ですので、営業担当をチェックすることは、とっても大事!
あとは運んで欲しい荷物を直接見てもらい、正確な見積もり額を教えてもらうことで、どの業者の料金が安いかも、簡単に知れます。
引っ越し業者を選ぶときには、複数の業者に訪問見積もりをしてもらい、あなたの目でしっかりと判断することをオススメしますよ!
このページのおさらい♪
このページでは「引っ越し業者を選ぶときには、大手と中小規模の業者のどちらを選ぶべきなのか?」を解説しました。いかがでしたでしょうか?
大事なポイントをおさらいすると、、、
- 遠距離の引っ越しや信頼・安心度なら大手業者を
- 近距離の引っ越しや料金の安さなら中小規模の業者を
- スタッフ教育や補償制度は大手の方が整っている
- どの業者にも一長一短がある
- 最終的にはあなたが何を求めるか?が大事
- 複数の業者に訪問見積もりをしてもらい、自分の目で見極めよう!
これらのことを踏まえて、お願いをする引っ越し業者を決めるのが大事です。
ネットで見つけた口コミなどで簡単に判断するのではなく、最終的には複数の業者に訪問見積もりをしてもらい、自分の目で営業担当などを見たうえで、あなたの大切な荷物を預けられるかを判断してくださいね!