「一人暮らしの部屋って、どうやって契約すれば良いの?」
「部屋を借りるのに必要な書類が知りたい」
一人暮らしを始めるには、まず部屋を借りなければいけません。
ただ、はじめて一人暮らしをする方だと、どのように賃貸アパートやマンションの契約をすれば良いか悩むこともあるはず。
こんにちは。単身赴任パパこと“ヒロセユウヤ”です。
賃貸アパートやマンションは基本的に誰でも借りれます。
ただ、契約するには審査があったり、契約をするために必要な書類を提出したりと、気をつけるべきこともいくつかあるんです。
このページでは部屋を契約するまでの流れと、気をつけて欲しいことを解説します。
物件探しから契約までの全体的な流れ
まずは部屋探しから契約するまでの全体的な流れを紹介します。
具体的には以下の通り。
- 住みたい部屋の条件を考える
- 賃貸物件紹介サイトで部屋を探す
- 不動産会社で物件の紹介を受ける
- 気になる物件を内見する
- 申込み&必要書類の提出
- 審査を受ける
- 重要事項説明を受ける
- 契約金の支払い
- 契約の手続き
- 物件の引き渡し
このような流れで部屋の契約できます。
基本的にはどのような部屋を借りるときでも、この流れで進めることになるのを知っておいてください。
では、次の章から具体的にやることと、気をつけるべきことを解説しますね♪
住みたい部屋の条件を考える
快適な一人暮らしをするために、まずは「どのような部屋に住みたいのか?」を考えることをオススメします。
というのも部屋を探すときには「最寄駅」「間取り」「家賃」など、考えるべきポイントがたくさん!
そのため、いきなりインターネット(賃貸物件サイト)で部屋を探そうとしても、色々な条件に目移りをしてしまい、どの部屋が良いのかが決めきれません。
当然、なんとなくで部屋を選んでしまうと「駅まで遠くて大変。。。」「家賃が高くて生活がヤバい(涙)」など、一人暮らしをはじめてから後悔する可能性も。
私も過去に「毎日歩くのは良い運動になる!」と考えて、駅まで少し遠い家に住んだことがありますが、すぐに心が折れました(涙)
住みはじめてから後悔しないためにも、最初にあなたがどのような部屋に住みたいのかを考えて、より快適な部屋を探してくださいね。
具体的に部屋を探す前に考えておくと良いのが次の9つ。
- 最寄り駅
会社や学校、休日によく行く場所などへのアクセスを考えよう。駅まで徒歩何分までなら許容範囲なのかも。 - 建物の種類
アパートかマンションかによって家賃・セキュリティ・防音性などが異なります。 - 間取り
部屋の数・サイズ・収納スペースなど、快適に暮らすに必要なサイズで。 - 家賃
収入の3分の1ほどが目安。生活にかかる費用から逆算するのがベター! - 契約金
初期費用を安く抑えたいなら、敷金や礼金などのコストを抑えられる部屋を。 - セキュリティの高さ
オートロックやモニター付きインターフォンなど安心して暮らせるか? - 部屋の付帯設備
駐車場・室内洗濯機、IHコンロ・独立洗面台など必要なものはあるか? - 部屋の階数・場所
2階以上か?角部屋が良いのか?など生活のしやすさと家賃のバランスで検討を。 - 周辺施設
近所にコンビニ・スーパー・ドラッグストアなど生活をするのに必要な施設があるか?
このようなポイントを踏まえて、どのような部屋に住みたいのかを考えてください。
ただし!先にお伝えしておくと、全ての条件を満たしている部屋を見つけられる可能性はかなり低いです。
最寄り駅から近く、かつセキュリティが高くて、間取りも広く、家賃はめちゃくちゃ安い・・・といった奇跡のような部屋はほぼありません(苦笑)。
そのため、どのような部屋に住みたいのかを考えた後に「その中で特に大事にしたいポイントは何か?」という優先順位を考えるようにしてください。
何を優先し、何をどこまで妥協できるかを決めておくことで、あなたが求める条件にあった部屋は見つけやすくなりますよ。
なお、住みたい部屋の条件については、以下のページで詳しく解説していますので、こちらも併せてチェックしてください。
賃貸物件紹介サイトで部屋を探す
住みたい部屋の条件を考えたら、いよいよ部屋探しのスタート!
一人暮らしの部屋を探すには、いろいろな方法がありますが、やはり「賃貸物件紹介サイト」を利用することをオススメします。
賃貸物件紹介サイトとは、パソコンやスマホから希望条件を登録することで、簡単に部屋を探せる情報サイトのこと。
代表的なものに「ホームズ」「SUUMO」「エイブル」「アットホーム」などがあります。
例えば、SUUMOで検索してみると、次の画像のように物件を見られるんですよ。
賃貸物件紹介サイトで探しているうちに「この条件はやっぱり外せないな・・・」と感じることもあるはず。優先順位も随時更新していってください♪
そして、賃貸物件紹介サイトで気になる物件が見つかったら、部屋を管理している不動産会社に連絡をしてください。
不動産会社への連絡も、賃貸物件紹介サイトからできるので楽ちん♪
例えば、先ほど紹介したSUUMOでは以下のように「最新の空室状況」「実際に見学をしたい」「その他のお問い合わせ」という形で連絡ができます。
その後、不動産会社からあなた宛に連絡が来ます。
このときに内見を希望するのであれば、不動産会社への訪問&内見する日の予約をしてください。
一応、予約をせずに直接不動産会社に行っても、対応してもらえます。
ただ、部屋を探している人が多い時期(3〜4月)は不動産会社も忙しく、お店に行った日に内見できない可能性も高いです。
そのため、事前に不動産会社への訪問&内見をする日の予約をしておくことをオススメします!
賃貸物件紹介サイトで気に入った部屋が見つかった時には、お気に入り登録 or 画面の印刷をしておくと、あとで役立ちますよ♪
不動産会社で物件の紹介を受ける
賃貸物件紹介サイトで、気に入った部屋を見つけたら、管理をしている不動産会社へ訪問してください。
基本的に、あなた個人で部屋の内見をし行くことはできません。
必ず不動産会社を通す必要があるので要注意!
不動産会社に訪問をすると、まずはあなたの個人情報(氏名・連絡先など)と、住みたい部屋の条件がヒアリングされます。
その上で、あなたが賃貸物件紹介サイトで見つけた部屋のことを簡単に説明してもらい、内見へと進んでいくことになるんですが・・・。
あなたが希望すれば、不動産会社からオススメの部屋を紹介してもらえます。
実は、これがとっても大事!
というのも、不動産会社がオススメしてくる部屋のなかには、以下のような物件が含まれているケースがあるんです。
- 賃貸物件紹介サイトにはない掘り出し物の部屋
- 大家さんに家賃や契約金の値下げ交渉をしてもらえる部屋
- 自分が想定していなかった条件の部屋
特にその不動産会社しか扱っていない部屋や、直近で解約が決まった部屋は、賃貸物件紹介サイトで紹介されていないことも多いです。
時間に余裕がある方は、不動産会社から部屋を紹介してもらうことをオススメしますよ♪
不動産会社が隠し球のように扱っている部屋には、好条件のものがたくさんあり、最終的にそこが選ばれることはよくある話です(笑)
そして、気に入った物件があれば、内見をお願いしてください。
内見は事前に予約をしておけば、当日行くことができます。
ただ、予約をせずに不動産会社に行くと、部屋が空いてなかったり、不動産会社が忙しかったりして、内見が後日になることもあるので要注意!
また、内見には1部屋30〜45分ほどかかるので、時間に余裕を持って不動産会社に訪問することをオススメしますよ!
本当にこの部屋で良いかを判断するために、複数の部屋を内見するのがオススメですよ。
不動産会社のスタッフの対応もチェックしておこう!
不動産会社に行ったときには、スタッフの対応も要チェックです。
部屋を管理している不動産会社は、何かトラブル(水漏れや共有スペースの電気切れなど)が起こったときの相談・対応窓口になってくれます。
特に隣近所に住んでいる人とトラブルが起こったときには、間に入って交渉・調整をしてもらった方が良いんですが、、、対応が悪い不動産会社だと、何もしれくれません。
いざというときには、頼ることになる存在なので、対応が丁寧か?親切か?不快感がないか?を確認しておくのがオススメですよ。
気になる物件を内見する
気になる物件があれば、部屋の内見をしてください。
内見とは、図面や写真で気に入った部屋を、実際に不動産会社のスタッフと見に行くこと。
一人暮らしをはじめてから後悔することがないように、部屋を選ぶときには、内見をするようにしてくださいね!
内見をしたら、必ず契約・・・というわけではないので安心を♪
では、内見をするときには何をチェックすれば良いのか?
具体的には以下の内容をチェックしてください。
- 部屋の広さ・天井の高さ
- キッチンの広さ
- 玄関の広さ
- 内装の汚れ・傷
- 日当たり・風通しの良さ
- 防音性
- 家具・家電を置く場所
- テレビ・インターネットの接続位置
- コンセントの位置
- スマホの電波(通信環境)
- 水道やシャワーの水圧
- 窓を開けて隣の建物の窓がないか?
- 道路・線路との距離
- 隣接する道路の広さ
- 隣近所に住んでいる人
- ゴミ置き場の位置と捨てるときのルール
- 自転車やバイク置く場所
このように確認して欲しい内容は多いですが、快適な生活をするためにも、できるだけチェックすることをオススメします。
内見中に気になることがあれば、不動産会社のスタッフにガンガン質問をして、不安を解消していってください♪
また、内見をするときには「メジャー(3m以上のもの)」を持っていくと、収納、キッチン、玄関、窓などのサイズを測れて便利です。
内見でチェックして欲しいポイントは以下のページで詳しく解説をしています。こちらも併せてチェックしてくださいね。
そして、内見後には、最終的にその部屋に申し込むかを決めることになります。
内見後に即決する必要はありませんが、あなたが悩んでいる間に、他の人が内見をして、先に選ばれてしまう可能性も・・・。
特に好条件の部屋は、すぐに埋まってしまうので要注意!
内見後には、申し込みをするかを、できるだけ早く決めることをオススメします。
申込み&必要書類の提出
部屋を決めたら、不動産会社にその旨を伝えて、申し込みの手続きをしてください。
申し込み時に必要な情報&書類は以下の通り。
- 申込書
- 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど)
申込書には以下の情報を書くことになります。
- 契約者本人の情報
名前、生年月日、住所、電話番号、勤務先情報(会社名・住所・電話番号・従業員数)、年収、勤続年数 - 保証人の情報
名前、生年月日、住所、電話番号、勤務先情報(会社名・住所・電話番号・従業員数)、年収、勤続年数、契約者との関係
このような情報が申込書を書くときには必要となるので、あらかじめ情報を準備しておくと良いですよ。
保証人の情報をすぐに用意できない場合は、後日報告でもOKというケースが多いので安心を。
なお、申し込みのタイミングで「預かり金(申込金・手付金)」の支払いを求められることがあります。
預かり金を支払うことで、部屋を正式にキープできるわけですが、実はこのお金は法的に必ず支払わなければいけないものではありません。
また預かり金を支払ったからと言って、審査に100%通るわけでもないことも知っておいてください(審査に落ちたときには返金されます)。
ちなみに、預かり金は1万円〜家賃1ヶ月分ほどと、不動産会社によって異なります。
支払ったお金は、契約金(敷金・礼金など)から差し引かれるので、申し込みのタイミングで支払ったからと言って、損をするわけではないので、ご安心を♪
保証人について
部屋を借りるときには、基本的に「保証人(連帯保証人)」が必要となります。
保証人とは、あなたが家賃を滞納した場合などにおいて、代わりに家賃を支払ってもらう人のこと。
この保証人は誰でもなれるわけではなく、親族であることや、きちんと仕事をしていることなど、不動産会社によって条件が決められています。
ですので、部屋を借りるときには、親などに保証人になってもらうことを相談してください。
親を勝手に保証人にするのは絶対ダメ!不動産会社によっては、保証人に電話連絡をするケースもありますよ。
とはいえ、最近は保証人なしでも借りられる物件も増えています。
このような物件は保証人ではなく、保証会社と契約をすることで、部屋が借りられることが多いです(保証会社とは、保証人の代行をしてくれる会社のこと)。
ただし、保証会社を利用するためには、契約時や更新時に利用料(家賃の50%ほど)を支払う必要があり、コストは高くなってしまうので気をつけてくださいね。
審査を受ける
申し込みが完了したら、不動産会社と大家さん側で、審査が行われます。
審査でチェックされるのは「安心して部屋を貸せる人なのか?」ということ。
具体的には次の3つがチェックされます。
- 家賃の支払い能力
主に勤務先・勤続年数・収入などの情報から、あなたが家賃をきちんと支払える能力があるのかがチェックされます。 - 連帯保証人
信頼できる保証人なのか?万が一のとき、家賃の支払い能力があるのか?などがチェックされます。 - 人物像
あなたの性格や属性がチェックされます。初回の電話、内見したとき、申込書類でのやり取りなどで、横柄な態度を取っていると審査に落とされることも・・・。
このようなことが審査されると知っておいてください。
当然、ウソの情報で申し込みをした場合には、バレるとすぐに審査に落とされます。
また、不動産会社が何度電話をしても、全く連絡が取れない、、、という人も審査に落ちることがあるそうです。
確かに、連絡が取れない人には、安心して部屋を貸せませんからね。
少なくとも契約が終わるまでは、不動産会社とのやり取りに気を使うことをオススメしますよ♪
人物像の部分では、あくまでも「常識がある人なのか?」ということがチェックさます。特別ハードルが高い審査ではありませんよ。
なお、審査結果がわかるまで、大体3日〜1週間ほどかかります。
なかには当日or翌日に審査結果がわかることもありますが、そのようなケースは稀ですので、期待しすぎないように(どうしても急ぎの場合は、不動産会社に交渉を)!
審査後には、不動産会社から電話で連絡が入りますよ。
重要事項説明を受ける
審査に通ったら、次は不動産会社から「重要事項説明」を受けることになります。
重要事項説明とは、簡単に言えば「この部屋で、このような条件で契約しますけど、大丈夫ですか?」という説明のこと。
具体的には「部屋の基本情報・設備」「安全性」「家賃・更新料・初期費用」「契約・解約のルール」「禁止・特記事項」などが説明されます。
この重要事項説明は、契約前に宅地建物取引士が、借主(=あなた)に対して、口頭で説明することが「宅地建物取引行法」という法律で義務付けられているんですよ。
重要事項説明は、借主に説明するルールなので、あなた以外の代理人にお願いすることはできません!
万が一、事前に説明されていた条件と異なっていたり、説明に納得がいかなかったりした場合には、この時点までは契約をキャンセルすることも可能。
もちろん、契約前ですので、違約金などは発生しません。
気になることがあれば、どんどん突っ込んで聞いてくださいね♪
では、重要事項説明では何を確認すると良いのか?
具体的には、次の9つを特に確認してくださいね。
家賃・契約金
家賃や契約金は事前に説明どおりの金額かを確認してください。
また毎月の支払日と支払い方法も確認をしておくことをオススメします(口座引き落としではなく、振込だと手数料をムダにすることも)。
更新方法
契約期間が終了したときに、どのように更新をすれば良いのかも確認してください。
なかには「定期借家契約」という契約期間を迎えると、更新ができず、退去しなければいけない物件もあるので要注意です!
更新料
賃貸契約を更新するときには更新料が発生するのが一般的です(地域によっては発生しないケースもあります)。
更新料が発生するときには、金額がいくらになるのかを確認しておくことで、トラブルを防ぐことができますよ。
解約ルール
解約をするときには、退去日の何ヶ月前までに連絡をしなければいけないかを確認しておいてください(基本的には1ヶ月前までの連絡が一般的)。
解約の連絡を忘れるor遅れてしまうと、退去後にも家賃を1ヶ月分支払わなければいけないこともあるので要注意。
なお、早期(2年以内など)に解約すると違約金が発生するケースもあるので、念のため聞いておくと良いですよ!特にフリーレント物件は確認が必須!
敷金の取り扱い・精算
退去時にあなた(=借主)が、修繕費をどこまで負担することになるのかを、必ず確認しておいてください。
特に国土交通省の「原状回復ガイドライン」に則っているかは超大事!
なかには壁紙や床などのクリーニング費用は借主(=あなた)の負担になることが特約として盛り込まれているケースもあるので要注意です。
また敷金が0ヶ月の物件の場合は、どのように修繕費を支払うかも聞いておくことをオススメしますよ。
設備の修理範囲
部屋にある設備が壊れたときに、どこまで大家さんが修理をしてくれるのかも確認しておくことをオススメします。
基本的には元々部屋にあった設備(お風呂・トイレ・洗面台など)は、大家さんが修理費を負担するのが一般的です。
ただし、エアコンやガスコンロなど、前の住人が残していったものが壊れたときには、あなたが修理費を負担するケースも多いので確認を。
防災上安全な場所か?
災害が起きたときには、どこに避難をすれば良いのかを確認しておくのがオススメ。
また、ハザードマップで津波や洪水、土砂災害などの「警戒区域」に入っていないかは必ず確認して、契約をするかを最終的に決めた方が良いですよ。
禁止事項
禁止事項や、アパート・マンションで決められているルールの確認もしてください。
特に、ゴミ捨てのルール、石油ストーブの使用、楽器の演奏、ペットの飼い方、事務所利用については、細かく確認することをオススメします。
特約事項
この部屋だけの特記事項がないか?説明を受けていないことはないか?を確認してください。
例えば、「近所に墓地や暴力団事務所がある」「過去に同じ部屋・建物で事件や事故があった」など、契約するのに大きく影響を及ぼすことがないかは要チェックですよ。
あとは隣人・近所に住んでいる方が、過去にトラブルを起こしていないかも聞いておくことをオススメしますよ。
以上が重要事項説明で確認して欲しいことです。
確認することは少し多いですが、あなたが快適に一人暮らしをするためには、欠かせない情報ですので、必ず確認することをオススメしますよ!
ちなみに、先ほどもお伝えしたように、重要事項説明は基本的に口頭で説明するのがルール。
ただ、なかには新居が遠方にあったり、仕事が忙しかったりして、どうしても不動産会社に訪問するのが難しい方もいるはずです。
そのようなときには「IT重説」をお願いすることもできます。
IT重説というのは、スマホやパソコンのビデオ通話を利用して、重要事項説明を受ける方法のこと(2017年からIT重説が認められました)。
この方法を利用すれば、新居が遠方にあっても、またわざわざ会社を休んで不動産会社に行かなくても、手軽に重要事項説明を受けることができますよ♪
このあたりから、引っ越しの準備(業者の手配・ガスの手続きなど)も徐々に進めていくのがオススメ。特に繁忙期(3〜4月)に引っ越す場合は、すぐに動き始めていくべきですよ!
契約金の支払い
重要事項説明を受けたら、契約金の支払いです。
契約金として、以下の費用の合計額を支払うことになります。
契約料の内訳 | 料金の目安 |
---|---|
敷金 | 家賃:0〜2ヶ月分 |
礼金 | 家賃:0〜2ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃:0.5〜1ヶ月分+税金 |
前家賃 | 家賃+共益費:1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日による |
鍵交換 | 15,000〜20,000円 |
火災保険料 | 15,000〜20,000円 |
保証会社利用料 | 家賃+共家賃+共益費:0.5ヶ月分 |
消毒費 | 10,000〜20,000円 |
このような費用を支払う必要があり、正式な金額は重要事項説明で教えてもらえることが多いですよ。
ちなみに、少しでも契約金を安くしたいのであれば、以下の費用は、交渉の余地があることを知っておいてください。
- 鍵交換
交換しなければ費用は発生しません。ただし、前の住人が同じ鍵を持っている可能性もあるので、セキュリティには要注意。 - 火災保険料
不動産会社が指定する保険は、料金が高くて補償内容がしょぼいケースも。自分で加入できるなら、安くて同レベルの補償内容の保険を探すのもあり! - 消毒費
どのような作業をしてもらえるのかを確認して、やる必要がないor自分でできると考えた場合には、外すこともできますよ。
これらの費用は節約できる可能性もあります。
ですので、契約金を少しでも安くしたいのであれば、不動産会社と交渉してくださいね!
ただし、契約金の値下げは重要事項説明のタイミングまでに交渉を。重説後だと値下げに応じてくれない可能性が高いです。
なお、契約金の支払い方法は、指定された銀行口座への振込が一般的。
ただし、なかにはクレジットカードで支払える不動産会社もあるので、その時はカード払いをするとポイントが貯まってお得ですよ♪
支払い完了後には、明細(紙・振込完了メール)を残しておいてくださいね。
契約の手続きをする
契約金を支払ったら、最後に契約書を取り交わします。
契約書を取り交わすときには以下の流れで進められることが多いです。
- 不動産会社から賃貸契約書を渡される
- 必要書類と署名・捺印をした契約書を不動産会社に渡す
- 不動産会社で不備がないかを確認
- 大家さんが契約書に署名・捺印
- 契約書の一部を受け取る
- 契約完了
このような流れで進められます。
契約書は書かれている内容をきちんと確認してから、署名・捺印をしてくださいね!
なお、契約をするときに必要となる書類は以下の通り。
必要な書類 | 解説 | 入手先 |
---|---|---|
住民票の写し | 発行後から3ヶ月以内のもの | 市区町村役場 |
印鑑証明 | 契約書に捺印するのと同じもの | 市区町村役場 |
銀行口座情報・口座印 | 家賃を口座引き落としで支払う場合に必要。 | − |
収入を証明する書類 | 会社員は「源泉徴収票」、自営業やフリーランスは「直近の確定申告」または「納税証明書」を。 | 勤務先or税務署など |
連帯保証人に関する書類 | 所定の同意書に直筆でサイン・捺印されたもの。連帯保証人の住民票や収入証明書が求められるケースも。 | 連帯保証人 |
このような書類を用意する必要があります。
住民票や印鑑証明が発行できる市区町村の役場は、平日しか対応をしてもらえないので、契約までに余裕を持って用意するように。
マイナンバーカードを持っている方は、コンビニで発行することもできます。平日の発行が難しい方にはオススメですよ♪
連帯保証人の書類についても、保証人が遠方に住んでいるときには、書類を郵送して署名・捺印をしてもらう必要があるので、早めに準備してくださいね。
ちなみに、進学や就職で部屋を借りる学生さんや、新社会人の方は、以下の書類を求められるケースもあります。
- 学生・・・(入学前)合格通知書、(入学後)学生証
- 新社会人・・・労働条件通知書、給与明細3ヶ月分
このように不動産会社によって、提出書類は若干異なりますが、きちんと説明はしてくれるので、心配しなくて大丈夫ですよ♪
契約書のやり取りは郵送でもOK?
契約書は、基本的に郵送でやり取りするのはNG。
不動産会社に直接持っていくのが一般的です。
ただ、遠方に住んでいる場合などで、不動産会社に訪問することが難しい場合には、郵送でやり取りを進める不動産会社も少なくはありません。
この辺りは効率重視のグレーゾーンとして行われている感じです。
なお、最近ではIT重説と併せて、賃貸契約書の電子データが認められており、郵送ではなく、ネット上でやり取りをする会社も増えてきています。
特に全国に支店がある不動産会社では、電子データでの契約書のやり取りができるところも多いですよ♪
あなたの要望に合わせて、不動産会社も対応をしてくれるので、郵送や電子データでやり取りをしたい場合は、一度相談してくださいね。
そして、契約書を取り交わしたら、契約完了となります。
あとは部屋の引き渡しだけです♪
物件(鍵)の引き渡し
最後に不動産会社から、部屋の鍵を受け取ってください。
鍵の受け取り方法は次の2つ。
- 不動産会社に直接訪問する
- 入居日に部屋の前で待ち合わせる
このどちらかの方法で、部屋の鍵を受け取ることができます(郵送はされません)。
ここで気をつけて欲しいのが、不動産会社の「営業日」と「営業時間」です。
基本的に、鍵の受け渡しはいつでもOKですが、不動産会社の休業日や、営業時間外に当たってしまうと、鍵を受け取れないケースも・・・。
ですので、不動産会社には「いつ・どのように鍵を受け取れるのか?」を事前に確認&調整しておくことで、鍵をスムーズに手に入れてください。
いきなり不動産会社に訪問して、休業日だったり、営業時間外だったりしても、当然、鍵を受け取ることはできないので要注意ですよ!
鍵を受け取るタイミングで、大家さんと顔合わせをすることもあります。手土産などは必要ありませんが、マナーを持って対応してくださいね。
以上が部屋探しから契約までの流れになります。
契約までにやることは多いですが、これから一人暮らしをしていく大事な部屋ですので、1つ1つ対応していってくださいね♪
申し込みから契約まで、どれくらい時間がかかる?
「契約までには、どれくらい時間がかかるの?」
「1ヶ月以内には引っ越したいんだけど、できるかな。。。」
では、実際に部屋探しから契約までに、どれくらいの時間がかかるのか?
これは人によって大きく異なり、早い人だと1〜2週間ほど、時間がかかる人だと1〜2ヶ月ほどかかることもあります。
具体的に、何にどれくらいの時間がかかるのかの目安をまとめました。
以下の表を見てください。
やること | 補足 |
---|---|
部屋の条件を考える(1日〜1週間) | 一人暮らしをすることをリアルにイメージして、じっくり考えてください。 |
賃貸物件紹介サイトで部屋を探す(1日〜2週間) | いろいろなタイプの部屋をチェックして、部屋を探していってください。 |
不動産会社での物件紹介&内見(1日〜2週間) | 事前に予約をしておけば、部屋紹介から内見までを1日で終えることもできます。 |
申込み&必要書類の提出(1日〜1週間) | 郵送でやりとりをする場合、資料の準備・発送を含めると時間がかかります。 |
審査を受ける(3日〜1週間) | 審査には最低でも3日はかかります。急ぎの場合は、その旨を不動産会社に伝えてください。 |
重要事項説明を受ける(1日) | 事前にスケジュールを調整しておけば1日(30分〜1時間ほど)で終わります。 |
契約金の支払い(1日) | 支払い方法が指定の銀行口座への振込か、カード払いかの確認を。 |
契約の手続き(1日〜1週間) | 不動産会社に直接行けば1日で終わることもできますが、郵送でやりとりをすると1週間ほどかかります。 |
物件の引き渡し(1日) | 鍵を受け取るだけなので、すぐに終わりますよ。 |
このようなスケジュール感になります。
ただ、これはあくまでも目安。
例えば、不動産会社に訪問をして、物件の紹介・内見・申し込みまでを1日まで終わらせることも不可能ではありません。
私が初めて東京で一人暮らしをしたときには、物件紹介から申し込みまでを1日で終わらせました。遠方から部屋を探しに来た方だと、何日も時間をかけられませんからね。
本来であれば、余裕を持って契約までできると良いですが、進学や転勤などで、どうしても時間がかけられないときには、最短のスケジュールで進めることもできます。
ただし、焦って大事なことを確認しないまま、契約してしまうと、実際に生活をしたり、退去したりするときにトラブルが起こることも・・・。
ですので、確認すべきことはしっかりと確認してから、契約をしてくださいね♪
契約までにかかる時間はピンキリ!急ぎの場合は、不動産会社に相談して、審査や契約書の取り交わしなどをスピーディーに対応してもらってください。
キャンセルはいつまでなら可能?
部屋を契約するときに気になるのが「いつまでならキャンセルできるのか?」「キャンセル料が発生するのは、いつからか?」ということ。
結論、契約完了(=契約書を取り交わす)まではキャンセルができます。
ですので、申込書の提出後や審査通過後、契約金の支払い後にキャンセルをしても、キャンセル料は発生しないので安心を。
仮に「預かり金(手付金)」や「契約金」を支払っていた場合には、全額返金をしてもらえますよ。
ただし、契約完了後のキャンセルは「途中解約」扱いとなり、キャンセル料が発生するので要注意!
この場合には「礼金」「仲介手数料」「前家賃」などは返金されません。
敷金は部屋の修繕費に充てられるものなので、返金してもらえるケースが多いですよ!
どうしてもキャンセルをしたい場合には、契約完了前にできるだけ早くキャンセルすることを不動産会社に伝えるようにしてくださいね!
なお、契約完了前でも「審査通過後にはキャンセル料が発生する」などの記載がある書類に、あなたがサインをしていた場合は、キャンセル料が発生することも・・・。
申込書を書いたり、審査に受けたりする前には、キャンセル料がいつから発生するのかを確認しておくことをオススメします。
契約完了前にも関わらず、納得できないキャンセル料を請求された場合には、すぐに消費者センターへ相談を!
契約後は、すぐに引っ越し業者の予約を
ここまで一人暮らしの部屋を探して、契約するまでの流れを解説しました。
ここで1つアドバイスとしてお伝えしたいのが「部屋の契約完了後には、すぐにでも引っ越し業者の手配をする」ということ。
もっと言えば、重要事項説明を受けて、部屋の契約をほぼ確定した後には、引っ越し業者の手配をスタートすることをオススメします。
というのも、引っ越し業者はできるだけ早く手配しておかないと、予約が埋まってしまい、あなたが希望する日に引っ越せない可能性が出てきてしまうんです。
特に土日に引っ越しを希望する場合は、予約が取れない可能性があります。
さらに!引っ越しの「繁忙期」と言われる3〜4月では、早めに動き出さなければ、平日でも予約が取れない可能性が高い・・・。
3〜4月は進学・就職・転職などで引っ越しをする方が多く、引っ越し業者への予約も殺到しますからね。できるだけ早く手配をするべきですよ!
毎年、引っ越しの繁忙期には、業者の予約が取れない「引っ越し難民」が続出しているんですよ・・・
また、引っ越しの料金を安くしたい方も、早いうちから業者を探し始めることをオススメします。
引っ越し業者の料金を安くするためには、複数の業者から見積もりを取り、比べることが大切ですからね。
複数の業者から見積もりを取って、しっかりと料金を比べるためにも、時間に余裕を持って行動していくことをオススメしますよ♪
とは言え、複数の業者に対して、1社1社見積もりを取るのには、時間も手間もかかってしまうので、どうしても時間が取れない・・・という方もいるはず。
そのような方は「一括見積もりサービス」を利用して、一度に複数の業者に対して見積もり請求をすることで、効率的に料金を比べられるようにしてください♪
ちなみに、私がいつも使うのは「SUUMO引越し見積もり」です。
SUUMO引越し見積もりは、人気の引っ越し業者に一括で見積もり請求ができます。
しかも、他のサービスとは異なり電話番号の登録が「任意」なので、登録後に引っ越し業者から大量の電話がかかってこず、気軽に利用できるのが特徴♪
見積もりを取るときには鉄板と言えるほど、大人気のサービスです。
部屋の契約がほぼ確定したら、なるはやで「SUUMO引越し見積もり」を利用して、複数の業者から見積もりを送ってもらってくださいね。
少しでも引っ越し料金を安くしたいのであれば、複数の業者から見積もりを取って、料金を比べるのが鉄則ですよ〜!
このページのおさらい♪
このページでは一人暮らしの部屋探しから契約までの流れを解説しました。
いかがでしたでしょうか?
改めて、契約までの流れをお伝えすると以下の通り。
- 住みたい部屋の条件を考える
- 賃貸物件紹介サイトで部屋を探す
- 不動産会社に行き、物件の紹介・説明を受ける
- 気になる物件を内見する
- 申込み&必要書類の提出
- 審査を受ける
- 重要事項説明を受ける
- 契約金の支払い
- 契約の手続き
- 物件の引き渡し
このような流れで、あなたの一人暮らしの部屋を契約することができます。
部屋探しは、一人暮らしをスタートする前の一番楽しいイベントですので、新生活をイメージしながら、楽しく進めてください♪
ただ、所々でしっかりと確認しておかなければ、一人暮らしをスタートしてから後悔することも出てきてしまう可能性もあります・・・。
ですので、何に気をつけて進めていけば良いのかを理解しながら、1つ1つのやることをクリアしていってくださいね♪
あなたの部屋探しが成功することを心から応援していますよ!
あなたの理想の一人暮らしを思い描きながら、ベストな部屋を探して、契約まで進めてくださいね♪